これまでに小康状態を保っていた時期はそれなりにあったが、常にステロイドを塗ったり、抗アレルギー薬を飲んだりしていた。しかし症状を自分でコントロールできている実感に乏しかった。体調が悪くなればテキメンに肌に出る、それが私の体質である。
しかしこの半年間、一念発起して体質改善を心がけた結果、ついに世間に発表できる成果を出せたと確信できた。詳しい内容についてはKindle本にするつもりなので、このブログでは自分の情報整理を兼ねてざっくり報告したい。アトピーに悩まされている人には希望が持てる内容だと思う。
体質改善をはじめたきっかけ
この先の人生の健康について強い不安を感じたから。フリーランスになって9年、持病を抱えつつもそれなりに頑張って何とか生き延びてきたと思う。しかし2022年に自宅でぎっくり腰を発症。1時間以上悶え苦しんだ結果、救急車で搬送してもらった「事件」をきっかけに急激に健康状態が悪化した。
肌の調子が悪くなり、より強い薬を出してくるクリニックに転院。ナローバンドUVB療法を始める。睡眠時無呼吸症候群と診断され、CPAPを着用して寝ることになった。
アトピーに苦しんでいるのに、夜にはCPAPを付けて寝なくてはならない。痒いわ寝苦しいわでこれは本当につらかった。毎日のことだからなおさらだ。
そこでまずは呼吸を苦しくさせている原因と思われる鼻腔湾曲症を手術。鼻呼吸ができなくなるとか、痛いとか聞いていたので躊躇していたものだ。実際に受けると予想通り、なかなかにつらい。1週間ほど鼻呼吸できなくなったが、その後はCPAPを外すことができた。過去に父も同じ手術をしたのでこれは遺伝的形質だと思われる。
2023年、今度は腰ではなくて臍ヘルニアを発症。痛みはないが放置できないため入院して手術。そして忘れもしない2023年ゴールデンウィーク初日。大学時代の友人らと出かけた先で謎の激痛。タクシーを捕まえて海老名総合病院におくってもらい、尿管結石と診断される。その後、石を摘出するまで2ヶ月ほど手術を待って入院。
この期間はホントにヤバかった。
4時間に一度しか飲めない痛み止めをどのタイミングで飲むか、体調と相談しながら記事書きの仕事をする毎日。取材で都内に出るときなどは発作がおきないか恐怖の日々だった。
そして石を取ってもらった後の尿管ステントと相性が悪く、毎日排尿に苦しみ血尿の日々。ステントを引き抜いてもらった時の開放感は今でも忘れられない。あんなものがアソコに入っていたとはびっくりだ。
これら一連の流れから、加齢に伴ってこういった病気の苦しみがさらに増えるだろうと考え、体質改善を決意した、というワケである。もうこんな目に合うのはたくさんである。
ここからはアトピーの話だ。
薬探し・医者探しをやめて自力救済を目指す
長年にわたってステロイドを服用していると徐々に強くなる。断薬前のものは相当に強いもので、これ以上のものはもう1種類しかない。これ以上症状が悪化したら、打てる手はもうないのだ。そこでまずは一切の薬をやめることができるのか、ということから考えた。

そして色々と情報を集めた結果、一切の断薬は可能だと結論づけた。根拠とした情報はKindle本にまとめようと思う。
実際に保湿をやめて断薬するとみるみる肌の調子が悪くなり、乾燥したフレークがボロボロこぼれ落ちるようになった。苦しい。みっともないので外出時にはワセリンで保湿していたが、意地でもステロイドとアレルギー薬は使わなかった。マスクをしていたので何とか人前に出ることができた。
こんな状態で2日間、東京ゲームショーの取材に行っていた。会場の幕張メッセではプレスルームにマグミクス編集部の方々と1日中詰めて、会場を取材しては記事を書くというのを繰り返す。2日間の睡眠時間は3~4時間程度、10記事書いた。いつもお仕事ありがとうございます!
さらに東京ゲームショー取材の次の日には乗馬クラブの同行取材で蔵王白石へ。
この3日間(蔵王白石では一泊したので厳密には4日)の疲労がトリガーになり、一気に症状が悪化。その時の写真がコレだ。最悪のときはもっとひどかった。閲覧注意である。

唇や口角が切れているので痛くて口を開けられない。肌は常にピリピリしているしボロボロだ。しかし食事療法をしながら粘る。
すると少しずつ改善してきた。毎日症状が好転しだすと習慣が定着する。そしてこの記事を書いている今の顔がコレだ。一切の薬をのまず、何も保湿していないでこの状態を保っている。ヒゲもそれた。

体質改善・食事療法の内容
食べ物に関してはいくつかの禁忌食をセッティングした。
ほぼ完全にやめたのは卵と牛乳。9割やめたのが肉食だ。もちろんヴィーガンではないので厳密ではない。外出先でサラダを食べた時、ベーコンの切れ端やら半熟玉子が入っていたら食べてしまう程度である。
そして白米と小麦も8割程度はやめた。つまり玄米を食べるか、パンを食べるならライ麦パンや全粒粉パンということになる。パスタも全粒粉パスタのみだ。お高い上に食感がざらざらしているが、これはこれで慣れると美味しい。
かなり厳しい!と感じるかもしれないが、牛乳より豆乳のほうが好きだし魚は食べられるので個人的にはあまり苦しまなかった。何しろ顔がボロボロなのでデニーズでハンバーグランチなんて食べられない(笑)。ほぼ毎日自炊だ。今でも鍋いっぱいに豆腐、人参、油揚げ、しめじ、白菜の具だくさん味噌汁を作って3日かけて食べている。

ただ、会食などの際は普段どおりなんでも食べていたし、何ならお酒も1杯程度は飲んでいた。日々のデフォルトの食事が玄米・菜食になっただけだ。フリーダムライディングクラブ様の定例会は新橋の新橋亭で開催されるし、乗馬ツアーはフランス料理のフルコースが振る舞われる。勲章持ちの厨師による中華料理のご相伴にあずからないなんて考えられない。肌の状態が最悪の時に重ならなくてよかった。
食べ物を制限すると同時に肌の回復をサポートするため、青汁とビタミンCを接種した。品質にはこだわったのでどちらもお高い。でも本気だから当然の選択だ。薬代だと思えば安い。

ワカサプリ ビタミンC
加えて、できるだけ食事の量を減らし間隔をあける。1日程度の断食を適度に行なった。
次に入浴を制限した。これはアトピー持ちの人には特に苦しい。なぜなら入浴時に肌のフレークを落として保湿するのがルーティンだったからだ。熱いシャワーを患部に当てる人もいるだろう、私もそうだ。でも肌がボロボロになっていても、一切保湿せず、薬も塗らず、できるだけ風呂にも入らない。
食事制限と保湿制限を組み合わせることが、体質改善の鍵だと確信している。
そして痒み対策。これまで見ていた動画やらウェブ記事に書いていない、最強のかゆみ対策がある。Kindle本に書くまでもったいぶろうかと思ったが、ここで公開する。
それは倒れるまで「寝ない」ことだ。
布団に入って眠くなった時に体温が上昇して、それがムズムズした痒みにつながるからだ。寝付くまでの時間がながければ長いほど布団の中で体を掻くことになる。そして朝になってシーツやまくらが血まみれ、というわけだ。
そこで限界まで寝ないことで、倒れるように眠る。この方法を取れば痒くて眠れない、という苦しみは本当になくなる。一度寝たら8時間などまとまった睡眠を取れるのもメリットである。睡魔のほうが痒みより圧倒的に強いのだ。生活リズムが乱れるため、きちんと生活している人には難しいかもしれない。だが、この方法を取らなければ保湿制限に耐えられなかったかもしれない。
YouTubeでは脱ステロイドに失敗した人の体験談があるが、食事制限と保湿制限がセットでないと上手くいかないと思っている。とにかく肌に染み付いた薬を全部取り去ること。新しい肌をつくるために正しい栄養を取って少しずつ正常な状態にもどすことだ。
健康な人はステロイドなんて塗らないし、アトピー持ちほど保湿に気をつけたりしていないことを思いだそう。
とにかく、自分で症状をコントロールできた!という成功体験は大きい。
Kindle本について
とりあえず本にしたい内容の骨子について一切推敲せずざっと書いてみた。他にも精神面、仕事との付き合い方、やめたいけどやめられない食べ物、運動の有無などについても書き足して本にしたい。
健康は本当に大事。病気になって長生きするくらいだったら、健康を保ったまま早死するほうがよっぽどいい。フリーランスに限らず、日々の生活の質を維持しつづけることが中年以降の課題なのだ。