【2025】ライター稼業のいま、生き残りの戦略

【2025】ライター稼業のいま、生き残りの戦略 雑記

ライター歴12年。インターネットに文章を書いて暮らしてきました。しかし2025年現在、この仕事はこれまで以上に厳しい局面を迎えています。

副業ライターの増加とAIの発展、そして何よりも不景気!ライターを取り巻く環境は、まさに「淘汰の段階」に入ったと感じます。

ライターを取り巻く現実

インターネット上の文章の需要増加にともない、数年前までは「頑張って営業すれば、低単価でも仕事は得られる」状況でした。未払い案件や横柄なクライアントに悩まされることもありましたが、それでもなんとか食べていけたのです。

しかし今は違います。初心者ライターの大量参入とAIの台頭により、市場全体が低単価化しています。 ライターが専業として暮らすのは、ほとんど不可能に近くなりました。

多くのジャンルでAIよりも人間のライターのほうがいいものを書くのは間違いないのですが、あまりにも単価がかけ離れているとクオリティ勝負すらできません。極端にいえば、ひと月に30万円払う人間ライターと、3万円で使えるAIを比べたとき、多少クオリティが落ちても後者を選ぶ企業は少なくないでしょう。

編集者サイドもまた苦しい

では正社員の編集者は安泰かといえば、そうでもありません。彼らはライターを束ね、記事の品質を管理できる有能な人材ですが、予算削減の影響で外注費は減り、自ら記事を書く機会が増えています。

チェック体制も弱まり、大手メディアからツッコミどころ満載の低クオリティの記事が出ることすら珍しくなくなりました。これは「ライターが悪い」というより、経験豊富なチェック役が不在になっていることが大きいと感じます。

編集、校正、テクニカルチェッカー、予算さえ潤沢なら専門家が分業して何重にもチェックできるはずですが、現実はそうなっていません。校正やテクニカルチェッカーはライター以上に仕事が減少しているはずです。つまり、ライターだけでなく編集サイドも厳しい時代を迎えているのです。

生き残るための2つの道


こうした状況で、ライターが取りうる道は大きく2つあると考えています。

セルフブランディング


名前とスキルをセットで覚えてもらい、指名で仕事を得る。そのためにはSNSやYouTubeなど、自分で発信する場を持ちます。数字を持っていれば営業力にもなり、広告収入などの副収入も期待できます。

組織に所属すること

インハウスライターや派遣社員として、期限付きでも安定収入を得る。正社員は狭き門ですが、派遣であれば「文章が書ける人材」は常に求められています。これは求職サイトをみればすぐに実感できるでしょう。

どちらも簡単ではありませんが、フリーだけに依存するのはますます危うくなっています。

旋盤工とライター

この状況はかつての旋盤工と同じです。コンピュータ制御の旋盤が普及するまでは、熟練工は手作業で一家を養えました。しかしNC旋盤の登場で効率は飛躍的に向上し、ごく一部の超高難易度高単価の仕事を除けば熟練の技は不要のものに。

ではかつての熟練工の数百、数千倍も加工できるNC旋盤のオペレーターは熟練工より高級取りなのでしょうか。そんなことはありません。生産性の向上にも関わらず、昔より給料が下がるという逆説的な状況です。

ライターもまた「名指しされるレベルの腕前」か「安定を求める組織所属」か。 その選択を迫られているのです。

私の選択

私自身は、無謀にも前者を選びました。 複数のスキルを組み合わせ、「書くこと」で生きていく道を模索しています。このブログやYouTubeも、その挑戦の一環です。

たとえ時代が変わっても、「書き続けること」で価値を生みたい。 それが、私のサバイバル戦略です。

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