ウェブライティング界隈でそれなりに食べていけるようになったので、仕事に役立つ本を紹介しようと思います。どれもブログ運営やアフィリエイトサイト運営をしている人には当たり前となっている考え方をインプットしてくれる良書ばかり。
これからライターを始めようという方には一読の価値があるかと思います。
あたらしい文章力の教室
個人的には文章本のバイブル。
チャプターごとに訂正前の悪文と訂正後の文章を載せて比較することで、何が問題なのか説明してくれる点が素晴らしい。
校正のロジカルがはっきりしているので説得力が凄いです。
ディレクションを始めた今でも、独りよがり防止のために度々読み返しているくらいの良書です。
沈黙のウェブライティング
私ごときが今さら紹介するまでもないくらい高い評価が確定している良書。
あたらしい文章力の教室が文章そのものについて触れているのに対して、こちらはSEOライティングについて解説しています。
いわゆる美文とSEOライティングは似ているようで明らかに違います。
後述の書籍とセットで読んでおくとウェブコンテンツについて理解が深まるのでおすすめ!
沈黙のウェブマーケティング
沈黙のウェブライティングより先に刊行されたのがこちら。
サイト作成全般についての基本が無理なく学べます。
ウェブライティングを生業にするのなら、ブログやアフィリエイトサイトの運営歴があったほうが圧倒的に有利。クライアントと共通言語がないと仕事の方向性を見失うからです。
しかしいきなりウェブライティングを始めるのなら、クライアントの内在的論理を理解するために必読の一冊だと思います。
愛されるWebコンテンツの作り方
こちらもウェブサイト作成の基本思想を学べる良著で、キーワード網羅やリンクなどの小手先テクニックに走りそうになった時に原点回帰できます。
実務者へのインタビューが多めに収録されている点がおすすめです。
さて、ここからはおまけです。
レトロ
できる大人のモノの言い方大全
いわゆるレトリックをまとめた本。言いづらい事をオブラートに包んで伝える時、表現の幅を広げるのに役立ちます。
メーカーや商社の営業職だった頃は「言いづらい事は対面」というルールでしたが、ネットの世界ではめったに対面しないため、申し訳なさそうにするとか、何となく気が乗らない風にふるまって察してもらうとかいった非言語コミュニケーションは通じません。
仕事を断るなど各種交渉事すらテキストだけで完結する業界では非常に役立ちます。
記者ハンドブック
いわゆる「漢字をひらく」など文章を読みやすくするためのルールがまとめられた本です。
読み物としてこの本単体から学ぶのは非常につらいので、疑問が生じたときに手に取る感じで使っています。
ただし今では文章校正ソフトを導入しているので、いちいち怪しい表現をチェックする事がなくなりました。
記者ハンドブックに関しては手元に置いておくと、たまにめくる程度ですね。
最後に
書籍を紹介するとなるとアレもコレもと多くなりがちですが、個人的には上記の4冊+おまけ2冊があれば大丈夫だと思います。
6冊も勧めておいてなんですが、これらの本の1冊でも擦り切れるほど読んで完全に体得したら相当な実力者になれるかと。
そしてもっとも大事なのは本を読んで終わりにするのではなく、実際に仕事を受注して真剣勝負することです。
ライティングは身体性の技術なので書かなければ上達しませんし、書かないでいると衰えます。
お金と時間を投資して本を読むのはハイクオリティな成果を出してライター・ディレクターとして成功するためです。
仕事こそ最高のスキルアップの場ですよ。