面末年始のような大きな節目にはついつい大きな目標を立てたり、新年の抱負的なブログを書いてしまいがちなのですが、今年はあえて!アイドルライブの話をしたいと思います。
ドルオタ(アイドルオタク)は全く知らない世界。本来は興味すらなかったのですが、実際に参加してかなり衝撃を受けました。何事も食わず嫌いはダメですね。
ライターとしてのプロフィールに守備範囲は広いけど芸能やアイドルジャンルは苦手と書いているくらいアイドルに興味がなく、アイドルのライブなんて絶対に行かないと思っていた私ですが、20年来の友人から「ももいろ歌合戦」のチケットがあるから一緒に行こう!と誘われて31日の夕方から年明けまでライブに参加しました。
CDやグッズのまとめ買いや握手会文化に対する生理的な拒否感が強くて近寄りたくないとすら思っていたのですが、ほかならぬ友人の誘いでチケットもタダというのなら行ってみようじゃないか!というワケです。
もっとも行くと決めてから前日までライブが約10時間もあるのを知らされていませんでしたから、当日はかなりの覚悟が必要でした。
実際、会場の横浜アリーナ付近の駐車場には痛車が止まっていたり、ピンクやイエローのパーカーやタスキを付けたいかにも「アイドルの親衛隊」です、みたいな人がたくさんいましたし、気持ちの上でアウェー感が凄かったです。
ところが実際にライブが始まると予想は裏切られました。
コト消費の強さとライブの感想
約10時間という長丁場だったのですが、時間を忘れさせるくらいに面白かったですね!
会場の盛り上がりがハンパ無くて何を叫んでも自分の声すら聞こえない位に盛り上がっていました。
横浜アリーナという巨大な空間が小さなライブ会場になったみたいで主催の「ももいろクローバーZ」以外の出演者もただならぬ会場の熱気に驚いているようでした。
最初はドン引き気味の私でしたが流石に3~4時間もライブ会場にいると、感覚がマヒしてきて何が起きても楽しい!というヤバい精神状態になります。
遂には貸してもらったキングブレードを振りながら叫びまくっていたら年越しまであっという間。たぶんあの10時間で1年分以上笑って叫んだと思う。


席もこれ以上ないというほど最高のポジションで、センターステージ正面2列目。演者まで1mの距離です。
過去38回ももいろクローバーZのライブに参加している「モノノフ」の友人曰く、これまで参加したライブで最高の席とのこと。
彼は途中で興奮しすぎて心臓が痛くなったそうです・・・凄いな!今までの人生でそんなに興奮したことないぞ。
会場にいないと味わう事が出来ないファン達の一体感と興奮と満足感。買い物によるモノ消費から体験を消費するコト消費(体験消費)への移行は当然だな、と実感を持って理解しました。
モノ消費とコト消費
私はサウナが趣味で、常々サウナ関係のネタを扱いたいと思っているのですが、サウナもまたライブと同じコト消費の一種です。
- いちライターがコト消費を提供することは出来るのか?
- 文章を読んだり動画を見るのも広義のコト消費ではないか?
- コト消費をサポートするコンテンツを作ればコト消費の一部として恩恵を得られるのではないか?
- 自分だけのコンテンツとしてコト消費を作れないか?
モノ消費のコンテンツを作るにはコストがかかります。
しかしコト消費として文章や動画を作るのは、考え方次第では可能なような気がします。
情報販売を生業にしている人はPDFというモノを売っているのではなく、なんらかの期待感の充足という体験(本当のノウハウもありますが一般論として)を売っていると言えますが、その情報自体を摂取すること自体が楽しければ立派なコト消費だと思うのです。
小説や映画は情報販売とは明らかに違うカテゴリに入れられていますし、旅行記、料理やダイエットをはじめとするノウハウ伝授、自己啓発、スピリチュアルも同様です。
では、実際に自分が社会に提供できる「体験」コンテンツは何か?
流行っているネタを扱おうとしてもきっと失敗するに違いありません。
まず間違いなくこれまで私が生きてきた経験の中にしか見出しえないでしょう。
それをじっくり掘り起こして、社会に必要とされるものを吟味し、こういった一人語りではなく商品としてキチンと形を整えて提供する。
これこそが2020年の私が取り組むべき仕事だと思います。
正月明けのリハビリにアイドルライブに行って驚いたって記事を軽ーく書こうと思ったら、今年の抱負みたいになってしまいました。正月の魔力かも。
追記
なんか調子悪くてこの記事書くのにやたらと手間取ったと思ったら風邪ひいてましたw
流石に10時間も人込みの中で叫んでたら風邪も引くわな・・・。