ランサーズで値上げ交渉をする時の伝え方と言い回し【実例】

ランサーズで値上げ交渉をする時の伝え方と言い回し【実例】

先日、ランサーズで初めて値上げ交渉をしました。値上げ交渉の経緯や流れについてほぼ実例で紹介します。

ある程度継続して仕事を受けていると、ライティング条件が追加されるなどしても、提示価格が据え置きの場合ってありますよね。

条件が追加されたのに価格が据え置きとなると、一方的に作業量が増えるだけで、実質的には値下げを強いられたようなものです。

そこで、すんなりと条件を飲むのではなく交渉をする事にしました。

対面交渉とテキストだけの交渉の違い

私自身はメーカーや商社の営業マンとして10年近く働いた経験がありますが、交渉事は全て対面で行っていました。

メールや電話ではご相談したいことがある、とだけ伝えてアポを取って、案件は口頭で伝えるわけです。

私が働いていたのはプラントや研究所相手のメーカーだったり、やはりプラント相手の産業用ガス商社です。

このような古くて巨大な業界文化で育ったので、条件交渉は必ず対面で行うのが当然でした。

もしメールや書面だけで一方的に通知したり、お願いしたら大問題となったでしょう。

今にしてみれば冗長だとかメールで済む話に営業マンが出てきてウザいと言われそうですが、製造業は似たようなものだと思います。

ところがランサーズ上ではクライアントとのメッセージだけで交渉する事になります。

こうなると顔色を窺ったり、雑談を交えて考えや性格を察する事が出来ないので相当にやりづらいのです。

テキストを解釈するのは相手の自由なので、こちらが思ったよりも当たりが厳しく受け取られたり、やたらと弱気に見られてしまう危険性があります。

何年営業経験があったとしても、メッセージだけで交渉するのは別の技術が必要です。

価格交渉に至った経緯

事の経緯は依頼条件の追加です。

今まで1文字1円で受けていたのですが、テーブル表の作成や上位20サイトから抽出した100個の共起語を網羅するという条件が追加されました。

しかも後出しで追加されてしまったので追加された回だけは黙って条件を丸呑みしたのですが、次回以降はコレがデフォルトになると問題です。

いくらでも条件付け放題ですからね。

そこで一念発起しました。

私の中では故・高倉健のように耐えて耐えて遂に!!という感じです。

実際に送付したメッセージ

多少ぼかしてありますが、下記のメッセージを送りました。

ライティングのご依頼、いつもありがとうございます。

 

次回以降の案件についてお願いがございます。

 

現状、私は1文字2円で仕事を受けております。

 

また、本件からはテーブル表の作成や共起語の網羅といった作業が追加されているため、文字単価を1円上げて頂けますよう、よろしくお願い致します。

正直、元・営業マンとしてはもっと色々と付け加えたいところですが、実際に送ったのはコレだけです。

値段については値下げ交渉が入る事を想定して若干高めにしてあります。

しかし、効果はありました。

メッセージの反応

条件を丸呑みしてもらう事は出来ませんでしたが、文字単価ではなく記事単位で値上げが出来ました。

また、後付け条件も撤廃です。

メッセージの開封マークがついてから、30分後に返信があったので、クライアント側も返信に苦慮したのでしょう。

正直、ドキドキものでした。

値上げ交渉のコツ

ランサーズでの値上げ交渉のやり方、考え方については既に先達が記事を書いているので、かぶる部分が多くなりますが、私の成功例をまとめると下記になります。

メリットと条件を提示して簡潔に伝える。

対面文化に浸っていると、どうしても色々と伝えたくて長文になりがちですが、クラウドアウトソーシングサービスやIT業界では、長文はアウトですね。

どうして値上げをお願いするのか、長々と書いていたら逆に弱気に思われた可能性が高いですし、主張がブレる恐れがあります。

簡潔な文章は誤解なく真っすぐ強く伝わります。

その為、無礼ではないかと考えがちですが、ここではコレがいいようです。

交渉する前に自分に問いかけておくこと

最後に条件交渉以前の大前提に触れておきます。

それは、値上げ交渉をするに値するだけの仕事をしている事です。

マトモな仕事が出来ていないのに交渉をしてもあきれられるだけです。

本件についても、クライアントから高い評価を得た上での事なので、この値段でこの記事は安い!と思われていたからこそ成功したのでしょう。

また、文字単価についても、実際に他案件ではより高単価で仕事をしています。

最初に取った仕事だからずっと同じ金額でリピートしていたにすぎません。

本当なら条件を合わせたかったのですが、条件丸呑みに至らなくても相手に自分の価値を再認識してもらう事が出来たので満足です。

交渉をするのなら、自分の中で一切の迷いがない状態で行いましょう。

最悪、値上げ後の価格が高すぎると決裂する覚悟も必要です。

発注者の立場は強いですが、ランサーとしても、割のいい仕事を探す事が可能です。

幸いにして案件自体は数多くあるようなので、ランサーズ外での仕事探しに力を入れれば伸びそうですし。

ともあれ、当記事が条件交渉をする際に参考になれば幸いです。

ご覧になって頂き、ありがとうございました。

 

追記

実はこの交渉を成功させる事が出来た裏には、ある秘密があります。

後で紹介しますね!

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